俺が足りない

多重影分身しても足りない人生

10年後に後悔しないために今日を生きる

積み木を重ねる

 

最近色々な曲を聴くようになった。

Apple musicの3か月トライアルに入ったので、聴かないと勿体ないという気持ちがあったからだ。

とりあえず聞いているのはランキングの流行り曲とか、Vtuberの歌枠で歌っていた曲とか色々。

その中でもヨルシカのだから僕は音楽を辞めたという曲を僕はずっと聴き続けている。

あらかじめ言っておくとそれまでヨルシカというアーティストを恥ずかしながら知らなかった。

初めはその特徴的な歌詞に惹かれた。ピアノが弾けるわけでもないし、音楽に携わっていたわけでもない。でもクリエイターを辞め、一般職の仕事に就いた僕には刺さるものがあった。

次第にその曲をループ再生するようになった。普段声を出して歌うことはほとんどなかったけど、鼻歌を口ずさんだり、車の中で一人で歌うようになった。

そして、この曲を聴けば聞くほど僕は研ぎ澄まされていくような感覚があった。さらに1週間ぐらい聴いていると、次第に悪夢を見るようになった。躰がバラバラになる死を連想させるような夢。深夜に飛び起きて寝付けなくなことも多々あった。

このままの仕事を続けていいのかとか、このまま生きていくことを後ろ向きに考えるようになった。結局僕には、何か作ることを諦められなかったのかもしれない。

残念ながら僕はこの曲に対する自分の想いをこれ以上深く掘り下げるのをやめている。そして、言葉にするのを諦めてしまっている。

ただ、この曲を聴いている限り、今のところ僕は走らなければと思っている。

それは励ましとか活力になるような温かい気持ちじゃなくて死神のように追われるような怖く惨めな感覚だ。

それでも走ることを辞めた僕にとってはありがたいことだと思う。

どうしようもなく怠惰で、それでも自分のことを顧みず、ただただ自分を甘やかすだけの僕には……。

 

10年後の自分は信念を持っているのだろうか。